○政府委員(原田富一君) まだ折衝中でありまして、はつきりした見通しは遺憾ながら現在のところでは申上げかねるのでありますが、私共としてはできるだけ製塩方法別に引合うような價格にいたしたい。これは予算が一万一千円でありますので、総額といて一つの予算の範囲内ででき得る程度のことをいたしたいとかように考えております。
しかし私どもといたしましては、お話のようにやはりある程度製塩方法別にきめる方が、日本の現状からして、塩業全体の立場から見ましても、適当ではないかと思つておるような次第であります。今度の予算の一万一千円と申しますのは、平均して一万一千円という考えで予算に組んだような次第でありまして、できれば製塩方法別にきめたいと思つて今研究し、また関係当局と協議しておるような次第であります。
それをできますれば、先ほど塩脳部長から申し上げましたように、製塩方法別にいたしたいと思つて研究いたしておる次第であります。
しかるところ現在これを実情に即しまして、製塩方法別に調査してみますと、生産原價は眞空式製塩で一万二千三百十八円、蒸氣利用式製塩で一万三千二百六十六円、平釜式製塩においては一万四千四百四十六円となつております。このため業者は事業経営の收支の均衡が保てない。まつたく営業の危機に当面しておりますが、賠償價格引上げ改訂等についての御意見がありましたら、この際お漏らし願いたいと思います。
それでただいまお話がありました製塩方法別に、賠償價格を設けるということは私どもも考えておりまして、この予算の範囲内におきまして製塩方法別に賠償價格をきめようと思いまして、目下関係当局と折衝協議中でございます。